淀屋 辰五郎
よどや たつごろう《よどや たつごらう》
生年不詳
没年不詳
◇江戸中期(元禄のころ)の大坂の豪商。淀屋个庵(コアン)の5代
目三郎右衛門の俗称といわれる。
大名貸などで諸大名をしのぐ富を持ち、豪奢を極め、茨木屋
の遊女玉菊(一説に吾妻)に入れ揚げる。
1705(宝永 2)幕府の奢侈禁止政策にふれ、闕所(ケッシヨ)処分
(資産没収・追放)を受ける。
後に八幡の地を下付され、余生を送ったといわれる。
◎浮世草子『棠大門屋敷(カラシナダイモンヤシキ)』、近松門左衛門の戯
作『淀鯉出世滝徳(ヨドコイシュッセノタキノボリ)』、歌舞伎『傾城楊柳桜
(ケイセイヤナギサクラ)』などで有名。
◎淀屋は本姓、岡本。大坂の陣以来、徳川氏の信任を得て初め
材木商、のち代々材木や塩・魚・青物などを扱い、さらに糸割
符(イトワツプ)の権利を獲得して諸大名の蔵元も務めていた。
大阪の土佐堀川にかかる御堂筋の淀屋橋は、淀屋が架けたも
の。