山片 蟠桃
やまがた ばんとう《やまがた ばんたう》
1748
1821(文政 4. 2.28)
◇江戸後期の経済論者・思想家。本姓は長谷川有躬(アリミ)、名
は芳秀(ヨシヒデ)、通称は久兵衛・小右衛門。播磨印南郡神爪村
生れ。
幼時から大坂北浜(キタハマ)の両替商升屋平右衛門に仕え商才を
発揮し、経営危機にあった升屋本家を再興。また、陸奥(ムツ)仙
台藩・豊後(ブンゴ)岡藩など諸藩の財政再建も成し遂げる。そ
の功により升屋本家の親類次席として別家し、山片を名乗り升
屋小右衛門(升小)と称して両替商を営む。
家業のかたわら懐徳堂の中井竹山(チクザン)・中井履軒(リケン)兄
弟に儒学(折衷学)わ、麻田剛立(ゴウリュウ)に天文学を学び、また
蘭学も修める。
1802(享和 2)『夢の代(シロ)』を執筆し、途中盲目となったが
1820(文政 3)12巻(天文・地理・神代・歴代・制度・経済・無
鬼など)を完成。天文では地動説を、無鬼では無神論を主張。
ほかに『大和辨』がある。
(*)1748(延享 5