紅皿
べにざら
生年不詳
没年不詳
◇室町中期の農家の娘。
太田道灌が鷹狩の途中でにわか雨にあい、農家の少女に蓑を
求めた時、娘は庭先に咲いていた山吹を一枝折って渡した。そ
の意味が中務卿兼明(カネアキラ)親王( 914〜 987)の古歌「七重八重
/花は咲けども山吹の/みのひとつだに無きぞ悲しき」に懸け
て蓑が無いことと家臣に教えられた道灌は、無学を恥じて和歌
を学び、のちに江戸城に紅皿を呼んで和歌の友としたという。
道灌が亡くなった後、紅皿は大久保に庵を建てて尼となり、
死後その地に葬られたという。
◆墓ともいわれる紅皿の碑が東京都新宿区新宿6丁目の大聖院
境内に現存。